2020/08/01 17:40
皆さん、こんにちは!
気付いたらもう8月でした。しばらくブログを放置状態でした(汗)
今回のブログは、この時期に多い時計のトラブルなので、読んでいただきたい内容です。
当店は実店舗を構える時計専門店です。
そんなことから、時計の修理などでご来店いただくことが多いのですが、この時期になると「時計の中が曇ってしまった」「時計の中に水が入ってしまった」という湿気や水分によるトラブルです。
時計の防水は
3気圧防水→5気圧防水→10気圧防水(100m防水)→20気圧防水(200mm防水)の順で水に強くなっていきます。
3気圧~10気圧は日常生活防水と呼ばれ、10気圧は日常生活強化防水とも呼ばれています。
普段の生活の中で手を洗う程度でしたら3気圧~5気圧でも大丈夫です。
やや水に触れる機会の多い方や汗っかきの方は10気圧防水、水を使う仕事の方や家事(食器洗い)でも時計をする方は20気圧防水を当店ではお勧めしています。
説明書を開きますと、10気圧でもプールで泳ぐのはOKとあったりしますが、当店としてはあまりお勧めしません。20気圧をご使用ください。
防水が保たれる条件は
①時計のパッキングが劣化していないこと
長年使いますと、パッキングが劣化し、硬化したり伸びたりしてパッキングとしての意味が無くなりますので、電池交換や修理の際にパッキングの交換もご依頼いただくのがベストです。
②リューズのゆるみ(リューズがしまっていない)がないこと
リューズがしまっていないと、防水性が無いのと同じで、水や汗がどんどん入ってしまいます。時折、リューズがしまっているか確認してください。
③ボタンがある時計はボタン内部が劣化していないこと
G-SHOCKなどの20気圧防水であっても、ボタン内部の劣化などにより防水性が無くなり、水が入ることがあります。
ボタンがキチンと動かない、ボタンが常に押された状態になっている場合は、ボタン内部のバネがダメになっており、水が入り易い状態です。修理の依頼をご検討ください。
④ガラスにヒビや割れがないか
ガラスにヒビや割れがあると、時計の表面から水が入ってしまいます。この場合、そのまま長く使うと文字盤が腐食で変色しているのが特徴です。機械にも錆が発生している場合がありますので、ガラスの交換と分解掃除が必須となります。
またどんなに水に強い時計でも、忘れてはいけないのは、使用後に水分を拭き取ることです。水や汗を付いたまま放置しますと、パッキングの劣化を早めます。ティッシュペーパーで構いませんので、時計についた水や汗を拭きとって風通しの良い場所や湿気の無い場所で保管してください。
それでは夏の時計ライフをお楽しみください。